お墓じまいを考える時に、一番気になるのはお墓じまいにかかる費用のことではないでしょうか?
ご相談をお聞きしていると、思っていた以上に安く抑えられました、という場合もありますし、想像以上に費用がかかり、それならお墓じまいはしないほうが良いかも、となる場合もあります。
できれば安く抑えたいお墓じまいの費用。知っていると知らないとでは、費用にも大きな違いが出てきます。
では、お墓じまいにかかる費用にはどのようなものがあるのか、費用が大きくなりがちな項目順に考えてみたいと思います。
お墓じまいにかかる費用の内訳
① ◯お墓の撤去工事費用 (対石材店)
② ◯新しい供養にかかる費用
③ △離檀料(檀家をやめる時にお寺様に渡す費用)
④ △閉眼供養(お精抜き)の費用(対お寺様)
⑤ ◯書類の準備にかかる費用
◯:ほぼ必ずかかる費用
△:場合によってかかる費用
①お墓の撤去費用:◯
墓石の撤去や墓地の整備にかかる費用です。費用はお墓の規模や工事の内容により様々です。
お墓じまいにかかる費用の大きな部分を占めるため、特に大切な項目になります。
②新しい供養にかかる費用:◯
お墓に入っていたお骨を他の埋葬先に移したり、手元供養や散骨にかかる費用です。
こちらも、どのような供養を行うか、例えば樹木葬にしても費用は様々です。
ご自身で情報を集めつつも、評判などはお寺様や石材店に相談されると良いと思います。
③離断料:△
お墓がお寺の中にある場合などで、お墓じまいをしてお寺様とのお付き合いをやめる(檀家をやめる)場合に、今までのお礼の気持ちでお寺様に納めるお布施です。 金額はお寺様ごとに大きく異なり、気持ち程度で、という場合もあれば、墓石撤去費用より高くなることもあります。
④閉眼供養(お精抜き)の費用:△
お墓にはご先祖様の魂が宿っているとの考えから、お墓をなくす前にお寺様にお経をあげてもらい、ご先祖様の魂にお墓から出ていただくために行い、魂抜きとも言います。ご家族でお参りをして、お寺様を呼ばない場合はこちらの費用はかかりません。
⑤書類の準備にかかる費用:◯
お骨を新しい埋葬先に移動する時に必要な「改葬許可証」という書類。手配するには役所や霊園に出向いたり、書類を郵送したりと、細かいながらも幾らかの費用がかかってきます。
⑥その他
お墓じまいの前に最後のお墓参りをしたり、閉眼供養の後にご家族でお食事をしたり、と、場合によってはかかることもあるでしょう。
このように、一言にお墓じまいにかかる費用、と言っても、必要な項目は様々です。
身近に経験者も少ないと思われますので、信頼できるお寺様や石材店などにお気軽にご相談ください。 きっと親身になって、費用を安く抑えるポイントや書類の手続きの手伝いをしてくれると思います。
今日の一枚:散り際の桜も綺麗です。お墓の最後も綺麗に行いたいものですね。@名古屋市平和公園
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